古代文明における人間の習慣から名詞の性差の由来を紐解くことができます。
男性名詞は能動的なシンボルを表し
女性名詞は受動的なシンボルが多い。
例えば、太陽と火は男性、月と水は女性。
男女の性は正反対でありながら人間としては同類で、かつ、互いに必要とする存在であること。
これは太陽と月にも同様のことが言えます。
しかし、国によっては文明の違いで逆を表します。
アラビア文明では月が男性、太陽は女性。
ドイツも然り。
しかしながら、月が太陽に対して衝にあるように逆になってもその意味合いは同じ。
また、中国ではYin Yang(陰陽)の思想に基づき
互いに対立する属性をもった言葉として陰性名詞、陽性名詞があります。
このように、世界中の名詞は文明時代から区分けされていたのですね。
ところで、♂(男)♀(女)の記号は天文学から由来しています。
♂は火星♀は金星。
火星(Mars)はローマ神話の神マルスから名付けられ火や戦争を示しており、♂はマルスを象徴する盾と槍の意味があります。
金星(Venus)はローマ神話において美しい女神であり愛を示している惑星。
♀は女性を象徴する手鏡の意味があります。
ちなみに、ギリシャでは金星をアフロディーテというように、世界中で金星の名前は女性の名前になることが多いです。
現代は日常において無意識に使用する名詞ですが、実は奥深い意味合いが含まれていたのです。
それを意識すると各国の言語の醍醐味をより感じることができますね。
母国語以外にも言語を習得する時はことばの成り立ちを追ってみるのも楽しいものです。
ダミアン
ラブレフランス教室