Bonjour VS ”Bonjours”
フランス語の表記は複雑?
皆さん、こんにちは。
先日、フランスの方から翻訳の依頼を頂いた際に、メールの冒頭に”Bonjours”と書いてありました。ご存じのように、Bonjourはフランスで朝から誰もが日々交わしている挨拶で、とても大切な言葉です。小学一年生でさえ正確に書けると言われています。語尾にsが付いた”Bonjours”は面白い綴りですが、残念ながら間違っています。
確かにフランス語には複雑なルールがあり、外国の方のみならず、フランス人にとってもフランス語の学習は容易ではないです。特に文字の綴りは、フランス人もよく間違います。以下の5項目は間違った綴りがあまりにも普通になったので、綴り字の改革が行われ、1990年12月6日に正式に認められました。
1. 全ての複合数字(100 以上、100以下)はトレ・デュニオン(-)で結ぶことにした!
(元々は200以上の複合数字にはトレ・デュニオンは付けませんでした。)
例: 24 vingt-quatre、102 cent-deux、200 deux-centsなど
2. いくつかの名詞からトレ・デュニオンがなくなった!
例: お財布 porte-monnaie → portemonnaie
3. 動詞と名詞との複合語は単純語の規則に沿って複数の場合のみ複数形となった!
その場合、最後の単語を複数形にする。
例: un pèse-lettre → des pèse-lettresなど
4. 不必要なアクサン・シルコンフレクス(^)を省略した!
5. 動詞 laisser +不定詞の場合、過去分詞は変化させないことにした!
例: Elle s'est laissé mourir.、Je les ai laissé partir.
6. 様々な変則綴りを簡略化した!
Asseoir → assoir(eの省略)、oignon → ognon (iの省略)
綴り字の改革はその言葉が生きている証です。
複数人でチャットをするときに皆が”Bonjours”を使ったら、それも正しいフランス語に認定されるかも?
皆さん、せっかく学んだフランス語、ルールは大事ですが決まり事を恐れずに使ってみて下さいね。
それから、フランスの日刊紙や雑誌、フランス人が書くブログなど、何でもいいので読んでみて下さい。そのうち、綴りの間違いを発見するようになるかもしれません。その時は、ご自分のフランス語のレベルがあがったと思って喜んで下さい!(笑)
ラブレフランス教室